自分勝手な映画批評
バットマン バットマン
1987 アメリカ 127分
監督/ティム・バートン
出演/マイケル・キートン ジャック・ニコルソン キム・ベイシンガー
夜のゴッサムシティ。なかなかタクシーがつかまらず、仕方なく裏通りを歩く親子連れに暴漢が襲い掛かる。

響き渡るジョーカーの笑い声

ティム・バートン監督、マイケル・キートン主演のシリーズの第一弾。プリンスによる主題歌も話題となり、ミュージックビデオも秀逸であった。

ストーリーのメインはバットマン対ジョーカーなのだが、バットマンであるブルース・ウェインの人間性も興味深く描かれている。また本作は、誕生までの過程ではないのだが、誕生間もないであろうバットマンの姿が描かれている。そのような共通点を考えてみると後に製作されたバットマンビギンズダークナイトと見比べてみるのも面白いのかもしれない。

バットマンの宿敵ジョーカー役はジャック・ニコルソン。大御所の貫禄たっぷりな余裕の演技は圧巻である。その扮装からしてほとんど道化なのだが、チャーミングさと恐ろしさの二面性が上手く表現されている。

舞台となる架空の都市ゴッサムシティの描写も素晴らしい。1930〜50年代あたりを模しているのだろうか、スーツにソフト帽が良く似合う街並みは古き良き時代のオシャレな印象だ。その中で最新機器ともいえるバットマンが操縦するバットモービルとのコントラストはファンタジーともいえる異世界感も演出している。


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