自分勝手な映画批評
ドライビングMissデイジー ドライビングMissデイジー
1989 アメリカ 99分
監督/ブルース・ベレスフォード
出演/ジェシカ・タンディ モーガン・フリーマン ダン・エイクロイド

人種・立場を越えた人間愛

生真面目でプライドの高い白人の老貴婦人と陽気な黒人運転手の物語。しかし残念ながら簡単な友情や恋愛の物語にはならない。

舞台は20世紀半ば。人種差別がまだ存在した。その時代に生きていない私にとって想像もできないのだが、もしかしたら太陽が東から上がるがごとく当たり前の事だったのかもしれない。そんな時代をある者は意識してある者は無意識に生きて行く。そして時代は変わっていく。しかし染み付いた価値観は歳を重ねているが故、なかなか変える事はできない。しかし突然その箍がはずれる。そこで出た言葉。そしてラストシーン。思い返せばいくつも伏線はあった。そう考えると涙を誘う。

公開時、主役のジェシカ・タンディは80歳。凛とした姿に脱帽である。


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★前田有一の超映画批評★

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