自分勝手な映画批評

チャーリーズ・エンジェル チャーリーズ・エンジェル
2000 アメリ カ 98分
監督/マックG
出演/キャメロン・ディアス ドリュー・バリモア ルーシ ー・リュー
飛行中の旅客機のファーストクラスから体に爆弾を付けた男を羽交い締めにし、 機外へ飛び出す民族衣装を着た黒人男性。落下する彼らの後を追って、ヘリコプ ターで待機していたアレックス(ルーシー・リュー)もダイブする。

ポップでキュートでセクシーな3人のヒロイン

同名テレビドラマシリーズのリメイク。チャーリーの元で働く3人の美女探偵の 活躍を描いた作品。

冒頭で「またTV番組の映画版か」なんて台詞も飛 び出すように、自らをせせら笑うかのような意識が本作の根底にあるのではない かと思う。でなければ人形劇のような不自然で大袈裟なワイヤーアクションを、 恥ずかし気もなく披露する気にはならないだろう。この確信犯的な馬鹿馬鹿しさ が本作の真髄であろうし、その馬鹿馬鹿しさも含め魅了されてしまうのは本作の 質の高さだろう。

とにかく観ていて楽しい。見た目の華やかさはもちろ んだが、テンポ良く進行するストーリーは飽きを感じさせない。よくよく考えて みると、大小様々なアイテムは決して真新しくはないのだけれど、吟味されたキ ラキラした優れたセンスはワクワク感満載だ。

何と言っても3人のエン ジェルが本作の要であるのは言うまでもない。美しくセクシーなルックスと男顔 負けの卓越した知識と行動力。すべての女性の頂点とは言わないが、羨望の的で あるのは間違いないだろう。

脇役陣も魅力的だ。謎の敵役クリスピン・ グローヴァーの不気味さは、彼女たちの清く正しく美しい姿をより鮮明にさせる 役割を果たし、また、彼女たちだけでは表現しきれなかったユーモラスな面をビ ル・マーレイ、トム・グリーンといった芸達者が補っている。


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