自分勝手な映画批評
マスク・オブ・ゾロ マスク・オブ・ゾロ
1998 アメリカ 136分
監督/マーティン・キャンベル
出演/アントニオ・バンデラス アンソニー・ホプキンス キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
1821年、スペイン領カリフォルニア。ラファエル・モンテロ総督(スチュアート・ウィルソン)によって処刑されようとしている3人の農民を助けにマスクをつけた黒装束の英雄ゾロ(アンソニー・ホプキンス)が現れる。

安心できる明朗快活なエンターテイメント

「怪傑ゾロ」と言ったほうがわかりやすい人もいるかもしれない。日本で例えるなら「鞍馬天狗」といったところだろうか。

とにかく爽快。意地悪く言えば、オーソドックス・予定調和な展開と言えるかもしれないが、あえてだからこそと言いたいのだが、サービス精神旺盛なエンターテイメントを楽しませてくれる。このショーマンシップな作り方はどこかディスニー作品に通じるように思える。

この手の作品にはラテンの香りたっぷりのアントニオ・バンデラスはベストマッチ。さも彼ありきの企画だったかのように思える。アンソニー・ホプキンスも素晴らしい。これまた意地悪く言えば、ありきたりな役柄なのだが、魅力的に感じるのは名優の貫禄であろう。バンデラスが濃いフェロモンをふりまけば、ホプキンスは枯れた色気で魅了する。キャサリン・ゼタ=ジョーンズの美しさも忘れられない。

同じくアントニオ・バンデラス主演のデスペラードと見比べるのも面白いかもしれない。


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