自分勝手な映画批評
グーグーだって猫である グーグーだって猫である
2008 日本 116分
監督/犬童一心
出演/小泉今日子 上野樹里 加瀬亮
漫画家の麻子(小泉今日子)は彼女のアシスタントたちと共に3日間徹夜で執筆作業をしていた。何とか締めきりに間に合ったのだが…

独身女性のかけがえのないパートナー

大島弓子の自伝的なエッセイ漫画が原作。風変わりな描写も見られるが、漫画家というある種特殊な職業の人物の視点と考えれば納得できるのだと思う。私は以前に猫を飼っていたこともあり、シンパシーを感じられる面も多かった。やはり猫の描写は可愛い。

私が猫を飼っていた頃よりもペットに対する接し方は随分と変わってきたように感じる。猫に対してはそれ程変化はないのかもしれないが、こと犬に関しては大きく変わったように思える。昔は犬はほとんど外で飼うものだったし、犬に服を着させるなんてこともなかった。逆に犬に服を着させるなんて窮屈で可哀想に思えたりもした。でも現在は、住宅事情もあるのだろうが、小型犬を室内で飼い、服を着させるのが当たり前になっているように思える。それだけ擬人的に扱い、昔以上に家族の一員としてペットと接しているということなのだろう。

特に一人暮らしをしている人にとってはペットは掛け替えのない存在だろう。残念ながら言葉を発することができないペットが何を考えているのだろう?という思いに駆り立てられるのはごく当たり前の心情だと思う。そこら辺の心情を少し突っ込んだ感覚で描いているのは、いかにもクリエイティブな職業である漫画家らしいし、なる程と感心させられた。


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