自分勝手な映画批評
プレイス・イン・ザ・ハート プレイス・イン・ザ・ハート
1984 アメリカ 112分
監督/ロバート・ベントン
出演/サリー・フィールド ダニー・グローバー ジョン・マルコヴィッチ

女性の強さを実感

大恐慌時代のアメリカ・テキサスで急に夫を失った女性がひたむきに生きていく姿と彼女を取り巻く人々との絆の物語。

主演のサリー・フィールドが静かにしかし力強く女主人を演じている。特に息子を叱るシーン、未亡人は父親でなくてはならない悲しさに心を打たれた。懇親的な彼女に同居人の二人も心を開いていく。愛があるからこその絆だと実感させられる。

サリー・フィールドは眼の表情が豊かだ。本作でも戸惑いや悲しみといった感情を眼から感じ取る事ができる。サリー・フィールドは本作で第57回アカデミー賞を受賞している。

彼女は本作より約20年後、ドラマ「ブラザーズ&シスターズ」でも急に夫を失った大家族の母親を演じている。本作とはまるで関係ない現代劇なのだが、より力強くなった20年後の彼女を見ているようで面白い。そのドラマでは本作でモーゼフを演じたダニー・グローバーも出演している。時を越えた共演とドラマの中の関係性も多少なりとも本作でダブっているようでこれまた楽しい。


>>HOME
>>閉じる



★前田有一の超映画批評★

おすすめ映画情報-シネマメモ