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天才ジャズマンの栄光の裏側 ジャズサックス奏者チャーリー・パーカーの半生を描いた作品。タイトルのバードとはチャーリー・パーカーのニックネーム。監督クリント・イーストウッドの息子カイル・イーストウッドはジャズミュージシャンとしても活躍している。それだけの乏しい情報であるのだが、クリント・イーストウッドは音楽にも造詣が深いのではないかと安易な想像が巡る。 本作はチャーリー・パーカーの功績を称える映画ではない。伝説のジャズマンの等身大の姿が描かれている。 彼の少年っぽさは諸刃の剣のごとく、無邪気で人懐っこい愛くるしさを持っている反面、ドラッグに溺れる弱さを兼ね備えている。功績が偉大過ぎるが故に、もがきながら生きる姿は寂しく悲しい。 私自身がジャズにそれほど詳しくないので、あまり偉そうなことは言えないのだが、ジャズあるいはチャーリー・パーカーに対してある程度の知識を持っていた方が楽しめる作品なのかもしれない。チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーやレッド・ロドニーの関係が描かれているのは興味深い。しかし逆に捉えるなら、本作を通じてジャズ、チャーリー・パーカーに興味を持つのも良いのではないかと思う。40〜50年代の雰囲気やジャズの魅力を十分に味わえる作品だと思う。 |
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