自分勝手な映画批評
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2004 日本 95分
監督/片岡K
出演/上戸彩 神木隆之介

旬の才能が見せるセンスある作品

原作は綿矢りさ。監督はTV演出で不思議な世界観を描く片岡K。脚本は人気TVドラマの脚本も多く手掛けた大森美香。

内容はかなりきわどくエロティック。しかし上戸彩がさらりとこなす。上戸彩の演技力はたいしたモノだ。しかし彼女の魅力は演技力以上にアイドル的な華だろう。こういう人を本当の意味でスターと呼ぶのだろう。神木隆之介の演技も素晴らしい。そして二人の融合が素晴らしい。

音楽も含めた独特な世界観は片岡ワールドとも言うべき。またTV演出家らしくツボを押さえ上手にまとめて表現している。私は大森美香の前向きな気持ちの良い脚本が好きなのだが、本作でもその魅力は十分発揮されている。

本作の特徴はフワフワとした空気感だろう。現代の影ともいうべき、ともすれば暗くなりがちなテーマなのだが、それぞれが持ち味を発揮し、とてもユーモラスな作品に仕上がっている。


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