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絶対ではない未来を誓う 原作はエリノア・リプマンの小説「見つかっちゃった」。40歳を間近に控えた女性に突然訪れた騒動を描いた作品。 主演のヘレン・ハントが監督・脚本も兼ねている。ブラックでシニカルな作風は、どこかウディ・アレンを思い起こさせる。特に前半の次々と巻き起こる騒動を、テンポ良く魅せる描き方は見事。結末をしっかりと結ぶのは、あくまでも私見であるが、ウディ・アレンとは違う、女性ならではの感性のように私は感じた。 本作の主人公辺りの年齢は、人間の心情をドラマにする上で格好の年齢なのかも知れない。今まで築いてきた人生のキャリアと、これから望む人生との狭間で悩み揺れる心境。未来に希望がない訳ではないが、末の未来まである程度計算出来る年齢なので、現時点でそこにギャップを感じるのだとしたら、もどかしさや焦りは顕著であろう。 未来への欲と、それがままならない現実。当たり前だが約束とは、未来に対して行う事である。これまた当たり前だが、1秒先さえ不確かなのが未来である。漠然ではなく、見通す事が出来る未来。他人と交わす約束は、結局は未来の自分への道しるべともなる。 実母役のベット・ミドラーの存在感は抜群。マシュー・ブロデリックの煮え切らない男っぷりも良い。 |
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