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追い求める男達のそれぞれの生きざま 実在の麻薬王フランク・ルーカスと刑事リッチー・ロバーツを描いた作品。実話をモデルとしているのだが、とにかく腐敗した社会の描写に驚く。警察・軍でさえも悪と癒着する世の中。犯人の目星をつけるシーンのアイデアはなるほどと感心したが、結局は悪がはびこり牛耳る世の中だからこそのアイデアである。救いはリッチーの正義感だけ。そんなリッチーの家庭が上手くいかず、悪のフランクが何より家族を大事にするのは皮肉である。 作品中、特に派手な演出はないのだが渾沌とした世情の描写、避けては通れない人種の問題等重厚な雰囲気で物語は進んで行く。そんな中、唯一のアクションシーンある検挙シーンはリアルな緊迫感が伝わってくる。 真面目なイメージのあるデンゼル・ワシントンだが、そのイメージを逆手にとって非情なギャングスターを演じている。 |
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