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まさに追いつめられる臨場感 アメリカの国防総省を舞台にしたサスペンスの良作。事の起こりは少々低俗にも思えるのだが、逆に、だからこそ人間のエゴを根底に感じさせる狙いなのかもしれない。エゴから生まれたサスペンス。エゴは幼稚ではあるのだが、そこに人間性を感じ、大人の知恵と駆け引きがサスペンスとなる。 エゴが根底にあるのだが、本作の見どころはサスペンスの手法を用いたストーリー展開だ。もっと言えば、サスペンスを魅せることに重点を置いた作品と言えるだろう。まさにタイトルどおり、追いつめられるスリルを存分に味わえる。それはどこかテレビドラマの「24」の通じるような切迫感だ。「24」が物理的なタイムリミットで緊張感を煽るのに対し、本作は、不確実ではあるがバレるまでの時間的制限と、すべてではないのだが国防総省内というある意味密室空間が緊張感を煽る。そしてラストシーンが本作の魅力を増大させている。 主演のケヴィン・コスナーの制服姿は実に凛々しい。公開当時、彼は絶大な人気を誇っていた。その人気の意味を本作では十分に味わえると思う。そしてウィル・パットンの嫌らしい憎らしさも本作には欠かせない。 国防総省は最新鋭の技術が集まった場所である。なので公開時から随分と経過してしまった現代では時代を感じさせる描写もある。ストーリー自体大変面白く仕上がっているので、現代でリメイクしても面白いであろう。 |
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