自分勝手な映画批評
宇宙戦争 宇宙戦争
2005 アメリカ 116分
監督/スティーヴン・スピルバーグ
出演/トム・クルーズ ダコタ・ファニング ジャスティン・チャットウィン
湾岸での労働に従事するレイ(トム・クルーズ)は別れた妻との子供、ロビー(ジャスティン・チャットウィン)とレイチェル(ダコタ・ファニング)を預かるが、子供達との関係はうまくいっていない。そんな中、彼の家の上空に大きく無気味な雲が出現する。

強力タッグが贈るSFパニック

テーマが壮大すぎるだけに、さもすれば二流映画になってしまいそうだが、そこはさすがにスピルバーグ、「未知との遭遇」「E.T」といったSFの名作を作っているだけあって見せ方を心得てる。

最後の最後まで計り知れない恐怖が襲い、ある種ホラー映画と言っても良いかもしれない。ありえないとは言えないテーマだけに、一層その感情は強くなる。恐怖に対面した時、人はどのような行動をとるのかを見るのも面白い。パニック状態で結束するのは難しいのであろう。

多くの映画に主演しているトム・クルーズだが、ほぼ共通して言えるのは彼のイメージに添った背筋のピンと伸びた役柄が多い。しかし本作では趣が異なり、やさぐれた、うだつの上がらない父親を演じているのが新鮮だ。娘役のダコタ・ファニングも素晴らしい。


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