自分勝手な映画批評
スター・トレック スター・トレック
2009 アメリカ 126分
監督/J・J・エイブラムス
出演/クリス・パイン ザカリー・クイント ゾーイ・サルダナ
惑星連邦宇宙船であるUSSケエルヴィンの前に突如巨大な謎の宇宙艦が現れ攻撃を始める。防戦一方だったUSSケエルヴィンに謎の宇宙艦から「船長を宇宙艦に来させろ」との通信が入る。

大ヒットシリーズの新たな世界

大ヒットしたテレビドラマ・映画シリーズの再映像化。以前のシリーズと見比べる面白味もあるのだろうが、残念ながら私は未見。しかし以前のシリーズを知らなくても十分理解出来、楽しめる作品だと思う。

まず目を引くのが未来の描写だ。夢の世界を具現化した描写は細部までこだわりを感じ完璧である。とにかくスケールが大きい。宇宙を舞台にしているのでスケールの大きさは重要ではあるが、未来の描写だけでなく豊かなカメラワークが広い空間を意識させる。その中で要所に盛り込まれたサイレントが個を意識させ、緊張感を煽る。

ストーリーに多くを詰め込んだ感はあるが、快活な為、路頭に迷うことはなくテンポ良く展開する。軸となっているのは若者たちの群像劇だ。人間関係、特に人事に関してはかなり「わんぱく」な気もするが、行動力を含めた若者のダイナミックさの現れであろう。破天荒な若者がUSSエンタープライズの艦長に就任するまでのストーリーは若きパワーが溢れドラマチックだ。

知識不足の私でもわかるニクいキャスティングは、ストーリー上、必然なのかもしれないが、とにかく嬉しいサプライズだ。


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★前田有一の超映画批評★

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