自分勝手な映画批評
七夜待 七夜待
2008 日本 90分
監督/河瀬直美
出演/長谷川京子 グレゴワール・コラン 轟ネーッサイ
タイに到着した彩子(長谷川京子)はホテルに行くように指示してタクシーに乗り込むのだが、眠っている間に怪しい場所に連れていかれてしまう。

ラック=アムール=愛

タイに訪れた日本人女性と現地の人々との交流を描いた作品。タイトルの読み方は「ななよまち」。ノンフィクションという訳ではないがエンターテイメント性を極力排除したドキュメンタリータッチな作風は既存の映画とは大きく一線を画す。

言葉もまともに通じない世界に飛び込むと、改めて言葉は他人と交流する為の重要なツールだと気付かされる。さらにはそこを糸口として、今いる日本で感じ取れる世界が全てではないとも気付かされる。例えば太陽の周りを地球が回っているがごとく、万国共通だと思っている常識や価値観は、必ずしもそうではない。交通や情報の技術の進歩や発展からグローバルな世の中になったと感じるが、それは価値観を共有している間柄だけでの話なのかもしれない。その中で万国共通なことは何より大切なのだろう。

体当たりで挑む長谷川京子だが、本作には明らかにミスマッチ。しかしミスマッチこそ重要であり、常識や価値観が浮き彫りとなる効果を強くしている。


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