自分勝手な映画批評
ノーカントリー ノーカントリー
2007 アメリカ 122分
監督/ジョエル・コーエン イーサン・コーエン
出演/トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム ジョシュ・ブローリン
1980年、逮捕されたアントン・シガー(ハビエル・バルデム)だが、隙をついて警官を殺し逃げ出す。一方、狩りに来たルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)は不審な大勢の死体を発見する。

アカデミー賞受賞の狂気

第80回アカデミー賞の作品賞・監督賞・助演男優賞・脚色賞を受賞した作品。舞台となっている土地柄やカウボーイハットのアイテムから現代(といっても作品の設定は1980年だが)の西部劇といった味わいを感じる。

男同士の戦い。それは名誉や名声ではなく欲に基づくもの。それが返って男っぽくも感じる。そしてその描写はえげつない。

ジョシュ・ブローリンの男臭さも見事だが、なんと言ってもアカデミー賞の助演男優賞を受賞したハビエル・バルデムに尽きるだろう。彼の怪演による恐ろしさは、感情にこびりついてなかなか離れない。

余韻を残し、また色々な見方ができる作品であろう。


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★前田有一の超映画批評★

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