自分勝手な映画批評
銀座旋風児 銀座旋風児
1959 日本 83分
監督/野口博志
出演/小林旭 浅丘ルリ子 宍戸錠 芦田伸介
銀座のナイトクラブ。バンドの演奏が終わり、司会者が客で来ている銀座旋風児・二階堂卓也(小林旭)をマイクで紹介するのだが、彼はいつの間にか姿を消していた。

マイトガイ、銀座に颯爽と登場

銀座旋風児と呼ばれる装飾美術家が難事件を解決するアクション作品。

スター小林旭でなければ成立しない作品であろう。彼が演じる二階堂卓也は現代で言うセレブ、まるで小林旭そのままでも良いのではないかと思う程、作品の中でも映画スターのような人気者である。そういった設定は現代でも 例えば「花より男子」にも通じるような設定であろう。

装飾美術家というのはインテリアデザイナーのような仕事のようだが、それは表向きの顔であり、卓也には巨悪を退治する裏の顔も合わせ持つ。そういった意味では、変身こそしないが、ヒーローものに通じるようである。

そういう設定から考えると、ちょと現実離れした作品だと言えるのかも知れないが、ストーリーはミステリーとして中々見応えがある。徐々に明らかになる複雑な事実。この辺りの展開は上手い。

華やかな部分が際立つのだが、後の大御所たちの演技も見ものだ。


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