自分勝手な映画批評
L.A.コンフィデンシャル L.A.コンフィデンシャル
1997 アメリカ 138分
監督/カーティス・ハンソン
出演/ラッセル・クロウ ガイ・ピアース ケヴィン・スペイシー
バド(ラッセル・クロウ)、ジャック(ケヴィン・スペイシー)、エド(ケヴィン・スペイシー)が所属するロサンゼルス市警の署内でクリスマスの夜、刑事による暴行事件が発生した。

3人の男が追い求めた真実

クセの強い3人の刑事によるそれぞれの捜査を描いたミステリー。コンフィデンシャルとは公開しないこと、内密であることの意味。

見どころは個性的な3人の男たちのキャラクターだ。後先考えない直情型のバド、巧みな処世術を持つジャック、殉職した優秀な父の影を追う上昇思考が強いエド。彼らは決して同じタイプではなく、3人に調和はない。警察という組織に属していながら一匹狼のような彼ら。修羅場を仕事場とする刑事としての資質は我の強さとして現れる。

そんな彼らに残虐な事件が直面する。思想も思考も捜査方針も異なる3人だが、犯人の逮捕、事件の追求といった職業意識が、いびつな形ではあるが、彼らを結び付け、同じ目的に向かわせる。3人は、それぞれの角度からそれぞれの思いで難解な事件に挑む。

確固とした三者三様のパーソナリティーとそれに基づく行動は躍動感にあふれ、ハードな男の世界が実に素晴らしく描かれている。キャラクターとストーリーが上手く反応し合い骨太のドラマに仕上がっている。


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